◆午後の店内 午後の店内は、どこか音が少ない。聞こえるのは、壁に掛けられた時計の秒針と、遠くで鳴る踏切の音だけだった。 亮太が店を出てしばらくして、山城はガラスケースの前で手を止めた。拭いたはずの角に、うっすらと指紋が残っている。 (昔は、こ…
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